SHURE SRH-1540の純正パッドは快適性と耐久性が非常に優れていて文句の付けどころがな
い。
しかし、ある日ふと思ったことがある。
長時間装着して聴いていると低音が増してくるということに・・・
増すっていうか、もう別にサブウーファー付けたんじゃないかってくらいの差なんだけどね。
最初は気のせいかと思ったのだが、無理にパッドの側圧を上げたことでそれは確信に変わってしまった。
どういうことかというと、ハウジングを手で横から耳に強く押し当てると側圧が上がって、低音や中高域の質がぐっと上がるということ。
長時間装着していると側圧でパッドが徐々に押されて音圧が上がっていくから、時間が経ってから低音が増しているという現象が発生していた。
これは他のヘッドホンではあまり見られない現象で、手持ちのMDR-Z7やSONOROUS VIなどで試しても大きく音質に変化が出る様子はなかった。
SRH-1540はそもそも側圧の強いモデルではなかったし、純正パッドの快適性もあってかなり音圧を外に逃がしてもったいないことをしていたんじゃないかと思うのね。
SRH-1540の遮音性の低さを分かってる人だったらうなずけると思うんだけど。
そんなわけで、遮音性が高くて音圧の上がりそうなパッドを探してみたんですが、SRH-440用は結構あるのにSRH-1540用って無いのね。
島村楽器が販売している「YAXI ヤクシー SRH Pad 交換用イヤーパッド For Shure」がいいかなと思ったんですが、耳にあたる部分の材質が音圧逃がしそうな材質だったからやめてしまった。
そんなこんなでいきついたのが Wicked Cushions 互換イヤーパッド。
Amazon国内のレビューは0件なのに、AmazonUSAのレビューは300件を超えていて、★5評価が90%以上っていう驚異的な高評価を得ている商品なのね。
Audio Technica用みたいだけど、一般的なオーバル形状のヘッドホンにも幅広く対応しているっぽい。
レビューのタイトルも
-Comfortable, Isolating and Perfect Fit
-the audio is great! Highly recommend!
-better sound isolation and they really bring out the bass in these headphones
なんて並び見ちゃうともう購入意欲倍増っしょ。
今回は実験的な意味合いもあるからとりあえずポチッてみましたよ。
MDR-Z7と似たパッド形状とレザー素材で、厚みがあっていかにも音圧逃がしにくそう。
SRH-1540の純正パッドと比較してみると。
製品説明に遮音性アップがうたわれているのも納得のいく形状。
さっそく装着しようと思ったのですが、ここでしっかりと写真も確認せずにポチッてしまった失態が・・・
パッドを引っ掛ける溝の厚さが全然違う。
頑張って装着を試みたが無理だった。
まぁ今回は実験だし装着できればいいのだ・・・・え~いままよ!
バサバサ
汚っ。
もっと切り方とかやりようあったでしょ。
ま、でも目に見える部分じゃないし装着できればいいやってことでね。
良い感じに綺麗に装着できました。
耳に付けた感じもまんまMDR-Z7と同じ感触で確かに快適性は素晴らしい。
そして問題の音質チェックと。
音質チェック用のオーディオファイルはTWICEのWhat is Love?、Jay SeanのOne Night、Bruno MarsのThat's What I Likeと低音をしっかりと聴き分けられるチョイス。
おお、これは自分が想像していた実験結果だ。
しっかりと音圧が取れて、純正よりも少ない出力で音が取れる。
そしてこれまで逃げてしまっていた音がダイレクトに耳に飛び込んでくる。
低音がよりタイトになって量感を増したが、高音がぼやける感じもしない。
順当に音質が向上している印象だ。
若干音の広がりは無くなったように感じるが、十分な妥協点だろう。
オープン型のイヤホンからインナー型に変えたなんて劇的な変化はないけれど、それに近い印象は持っていいんじゃないだろうか。
まずは、手持ちのSRH-1540のハウジングを両サイドから手で押してみてください。
「あっ、音よくなった」って感じる人がいたらWicked Cushionおススメですよ。
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