Abuを長く使っているとどうしてもフレームの歪みからくる性能低下が問題になってくる。
両軸遠投カゴ釣りや雷魚といったヘビーな使用状況下では特にそういった問題に悩まされがちである。
やはり耐久性や堅牢性を敷き詰めていくと、Abuの6000番ではBEASTや千鳥屋あたりの一体成型フレームにたどり着く。
無論6500 BEASTを買おうか悩んだのだが、ギア比とCSHスプール、ベアリングの少なさから両軸遠投カゴには向かないと思いやめてしまった。
フレームだけ抜いてしまってもいいかと思ったのだが残ったパーツの利用価値が見いだせなかった・・・
そんな折に6500対応の一体成型アルミフレームを発見してしまった。
AKSというメーカーのワンピースアルミフレーム。
ただAKSというメーカーを知っている人間はほとんどこの世に存在していないのではないかと思う。
なんせ限定生産で数が無く、今では手に入らないから。
それにも増して日本国内での流通は皆無といっていい。
国内の過去10年分の流通リストにも出てこないんだから無理もないが。
ちなみに正式な商品名は ABU FIT ONE PIECE ALUMINIUM CAGE WITH LEVELWIND
アルミ 一体成型 フレーム レベルワインド といったところだろう。
フレームをケージ(鳥かご)と表現するのは千鳥屋と共通している。
AKSというのがメーカー名のようだが情報がほとんど得られなかった・・・
たまたまセカイモンで見つけたもんだからすぐに落札してしまったのだが。
イギリスの出品者から落札して10日という短期間で早々に届いてしまったので早速、6500CS MAGのノーマルメッキフレームと交換してみた。
フレームにAKS SPORTCASTと刻印が入っている。
色のちぐはぐ感がなんともいい塩梅。
実はもうこの色しか在庫がなかったんだけどね・・・Abuの純正カラーに合わせたラインナップがあったみたいだけどもう手に入らないみたいで。
出品者いわく、VERY LIMITED NUMBER(極めて数が少なく)、在庫は残り1個とのことだった。
セカイモンで残り1個のものを落札してしまったわけだから、つまりは世界で最後の一つを手に入れたということになるのか。
セカイモンで検索してももう出てこないし。
精度は非常に高く、歪みや組み込み不良等は一切なかった。
ハンドル4BB ギアシャフト スプールシャフト ブッシュ コグホイール2BB レベルワインド2BBの11ボールベアリング仕様。
マグブレーキを抜いてCS仕様にしてハンドルを回してクラッチを切るとレベルワイドは20往復くらいが限界だった。
いやぁしかし一体成型フレームの剛性感が伝わってくるじゃありませんか。
軽量化にも非常に効果があって持ち重りしなさそうだしね。
手数料、国際送料、関税を含めるとカルカッタが一台買えて・・・・、コスパを考えたらとてもじゃないけどありえないんだけど、誰とも被らないっていう点では一点モノみたいな価値観はあると思うのね。
よく考えたらVIP プロジェクトの両軸リールにも一体成型フレームを採用したモデルがあって、そっち買ったほうがコスパいいんじゃないかなんて思ったんだけど。
あれ!よく見るとAKSのフレームと瓜二つじゃないか!
ひょっとしてVIP プロジェクトがAKSからOEM生産を依頼して作っていたんじゃ・・・
憶測の域を超えないが、VIPは色々とOEMらしき匂いがプンプンしていたから、パテント使用料でも払って型を真似たのではないだろうか。
まぁVIPのリールはほぼほぼAbuなんだけど、パテントの問題でVIPのフレームにAbuのサイドカップははまらないようになってる。
ネジの位置はAbuと一緒なんだけど支柱の棒の位置が1cmほどずらしてあるのね。
だからAbuのフレームを一体成型フレームにカスタムしようと思ってVIPのリールを流用しようとおもってもダメ。
その逆もしかり。
ただ内部パーツはほとんど共用だから合わないのはカップくらいだろうね。
まだ実釣で使用してないからなんとも言えないんだけど、使う前からヤル気がみなぎってるね!
磯で落とさないように気を付けようっと・・・
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