現在まで、かれこれ2年近く主力として稼働しているのがABU BIG SHOOTER WM60とミリオネア カゴ300なんですが、それ以前はABU 6500C/CS/High Speedとミリオネア CV-Z300あたりを主力で使っていた。
両軸遠投カゴ釣りに使用できるリールの条件としては、ナイロン6号程度が150m以上巻けて、ブレーキ機能が付いれば何使ったっていいというスタンスだったんですが、一度“ハイギア”のものを使ってしまうともう後には戻れなくなってしまう。
6500 C/CS→CHROME→High Speed→WM60
ミリオネア CV-Z300→ミリオネア カゴ300
順当にハイギア化、巻き取り量増加という流れが影響した推移であることは言うまでもない。
6500シリーズの中で最も巻き取り長があるモデルがギア比6.3:1のGUNNARとHigh Speedでハンドル1回転で77cmとうスペック。
通常のCSやCHROMEではギア比5.3:1の65cmだから、仕掛けを大遠投して回収する遠投カゴ釣りの場合どうしても巻き取り量が不足してしまって大変だった。
ミリオネアカゴを使い始めた後にBIG SHOOTER WM60を使い始めたんだけど、ギア比7.6:1の巻き取り長“107cm”という驚異的なスペックは正直どうなんだろうかなんて思っていたんだけど、実際に使ってみてその良さを痛感してしまった。
ABUの6500からの乗り換えだったから、それはもう劇的なまでの巻き取りの速さで、これまでシャカリキになって仕掛けを回収していたのが馬鹿みたいに思えてくるほどだった。
体感では6500CSの倍の速度で投げた仕掛けが戻ってくる印象。
流石に乗り換えたばかりは飛距離も落ちてしまったけど、設定を変えれば十分6500CSでも投げれる距離まで飛ばせるし、それ以上の使いやすさだったからもう6500CSには戻る理由がなくなってしまっていた。
WM60の設定は遠心ブレーキ全オフの、マグブレーキ最小でメカニカルブレーキを1クリック締めこむと12号のカゴでも100m以上飛ばせるようになります。
バックラッシュ対策はマグブレーキの調整で十分で、遠心ブレーキは必要ないかと思います。(個人的な意見です)
でもしばらくWM60を主力として使っていて、ある時ふと6500CSで釣りした時に、アレッ?ってなることがあったりする。
~力まなくても飛ぶ~
やっぱ超遠投なら6500なんだろうなぁ・・・・なんて時たま頭をよぎったり。
そんなことを考えていた時に、手に入れちゃったのが6500CS MAGだったのね。
MAGって一度も触ったことなかったし、面白そうだからという理由もあったんだけど。
デッドストック品みたいなものを、手に入れたんだけど、やっぱ綺麗だな。
6500CSの難点が、すぐにブレーキにアクセスできないという点だったんだけど、このモデルはカップのマグブレーキ調整レバーを調整すればすぐにブレーキの調整ができる優れもの。
ちなみにハンドルはすぐに純正のパワーハンドルに交換。
やっぱカゴ釣りはパワーハンドルでしょということでね。
WM60と比較すると、やっぱコンパクトでいいですね6500は。
長い間メンテナンスされていなかったのか動きが若干渋かったので、とりあえず簡易メンテナンスしてみて状態を判断してみましょう。
いきなり完全オーバーホールしちゃうと面倒なんでね。
次回は本格的にバラシてカスタムしようと思ってます、久々だなぁ・・・
最近はある程度完成されつくしてるリールしか使ってなかったからね。
内部も特に劣化がなく綺麗な状態。
マグブレーキのユニットはプラスチックで、鉱物系オイルなんて間違えて使ってたらパキッていきそうなくらい心もとない感じ。
こいつがスプールとの距離を調整することでブレーキをかけているんですな。
WM60のマグブレーキがこれなんですが、マグネットの配置が違いますね。
ブレーキのかかり方が変わるんでしょうか??イマイチよく分かりませんが。
MAGのブレーキのメモリは0~6まで数字がふられていて、1メモリの間に4段階のクリック感があって細かく調整ができる。
ブレーキ1でも結構強めにブレーキが利くから、恐らく0から2クリック上げたくらいがバックラするかしないか丁度いいくらいの設定だと思う。
MAGは2点式遠心ブレーキなんですが、ブレーキの調整は全てマグブレーキで微調整したいので遠心ブレーキのブロックは取り外しちゃいます。
これで物理的に直接触れるブレーキがなくなったのでかなりの飛距離が望めそうですね。
そういえば遠投大会なんかでもCS MAG使ってる人が多いのってこういう理由なのかしら。
接触がなくて回るのにバックラしないからMAGって実は一番カゴ釣りに向いてるんじゃないだろうか・・・
両軸が苦手な人でもすぐにブレーキにアクセスできるし、ブレーキも強いから使いやすよね。
各部オイルアップするんですが、超おススメなオイルスプレーがありまして、それがこちら。
ガン関係を趣味にしてる人じゃないとまず知らない。
なんせモデルガン・ガスガン用に開発されたもんですから。
その名も超高級ベアリング潤滑剤ニューウェポンクイック。
超微粒子ベアリングを配合した0.3ミクロンの・・・なんかよくわからないけど滑りそう。
いや、この滑りは尋常じゃないですよ。
あと浸透率が凄くて、さっとひとふきするだけで金属の表面をサーっとオイルが広がっていくのが目に見える。
容量の割に値段が高いですが、納得の性能。
ま、ガン用なんでこれを釣り具に使用してる人なんて全国的にみても2、3人くらいしかいないんでしょうけど。
更に、これがいいのは樹脂パーツを侵さないこと。
鉱物系の潤滑剤で優れてるものなんていくらでもあるけど、中性油でここまで優れたものって中々ないんですよ。
とりあえず、古くなったオイルをふき取りまして、ウォームシャフトやコグホイール、スプールシャフトにシュシュッと。
もうこれだけで、新品に戻ったような動きするからすごいよね、状態もよかったんだろうけど。
今回は確認と簡易メンテなのでここまでにしましょう。
MAGはカップを組むとき手こずる人が多いだろうなってくらい、組むのがしんどい。
ブレーキユニットとイタバネのせいなんだろうけど、やってるうちに分かった。
ブレーキのメモリを5のあたりにしてハメるとパカッと素直にハマることに。
ストック品だったけどとりあえず状態もよさそうだし、よかったよかった。
次回は6500CS MAGを6.3:1へハイギア化、ウォームシャフト、コグホイール、スプールシャフトブッシュをベアリング仕様化して“飛ばしカスタム”にする予定です。
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