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バタフライナイフは元々は武具としての特徴を色濃く持っていたのだが、その開閉の独特さや操作方法の多様性から若者がファッションの一環として所持する面が多くなってしまった。

日本ではドラマ「ギフト」で木村拓哉演じる主人公が器用に操ったことを皮切りに流行し、そういった面を助長させていってしまった。

最終的に若者によるバタフライナイフを用いた殺傷事件が立て続けに発生したため、そのナイフの名を口にしただけで危険視されるというなんとも悲惨な事態を招いてしまったのである。

なんともいい迷惑であるが最近ではめっきり死語扱いの様相を呈している。

そんな汚名をかぶったナイフの製造から今日のアメリカを代表するメーカーにまでのし上がったのがベンチメイドである。

バリソンのトレードマークである蝶-バタフライのロゴがしっかりと刻み込まれている。

​大変先進的なメーカーで完成度の高さも群を抜いている。

ベンチメイドの初期の刃付けは実に鋭く、軽く腕に当てるだけでもスッと産毛が剃れていく。

わたしが最初に手にしたのはかれこれ10年以上も前のモデルで当時としては先進的なS30V鋼材が使われていた。

 

BENCHMADE 635 SKⅠRMⅠSH 

 

$240=¥27.000円​

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全長19.7cm 刃長9.5cm 刃厚3.3mm

​チタンハンドルのフレームロックタイプ

ぱっと見スパイダルコのように見えるのはブレードに開けられた穴によるものだろう。

しかしコラボモデルでも無いのにこれだけスパイダルコに似たサムホールを使用してよかったのだろうか・・・特許的に・・・。

バックスペースが無く、チタンハンドルも相まって想像以上に軽い!これは釣りに重宝できる!

軽さを求めると普通は軽量プラスチック素材のG10ハンドルになっていくのだが、G10はナイフとしての存在感が薄く、ナイフに求める造形美はG10じゃないなと思ってしまう。(個人的な意見です)

そうすると結局チタンハンドルに収束していってしまうんですね。

これは造形美の美しさと希少性からオブジェクト化してしまっています。

 

 アウトドア向きの木目調ハンドルのナイフを探していた時真っ先に目に入ったのがベンチメイドのHUNTシリーズだった。

出たばかりだったHUNTシリーズは木目の中に一見して不釣り合いなオレンジが入っており、それが実にカッコよかったのである。

懐古的なモノのの中に先進的な要素が交わったベンチメイドのデザインに憎々しいまでに惚れ惚れ

してしまった。

BENCHMADE HUNT CROOCKED RIVER 15080

$235=¥26.500円

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全長23.6cm 刃長10.2cm 刃厚3.15cm

ハンドルはスタビライズドウッドでブレード鋼材は粉末鋼CPM-S30V。

ベンチメイドお得意のサムスタッドオープン​方式が採用されている。

ロックは特許であるAXISロック(400kg以上の重さにも耐えるとかなんとか)

大柄なナイフで魚を捌く用途としては持ってこいである。

後にミニサイズも発売されている。

ピポットピンとG10バックスペースのオレンジが実に渋い。

開くときは片手でもスムーズなのだが、仕舞う際にAXISロックを外さなければならないのでそこが難点なのがもったいない。

あとロックが外れるとテンションがかからずブレードがぶらぶらとぶらさがってしまいちょっと危ない。

ロックの位置的にそうせざるを得なかったのかもしれないがAXISロックの安心感からすれば十分な妥協点ではある。

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